
精神的な不調や精神疾患でお悩みの方は増加しており、住み慣れた自宅で安心して専門的なケアを受けられる精神科訪問看護の需要は少なくありません。
精神科訪問看護を算定している事業所数は、2017年から2023年の7年間で、2,569ヵ所から6,898ヵ所と約2.68倍も増加しています。また、訪問看護事業所自体の数も増加傾向にあり、2022年時点で2019年から毎年1万事業所を超えています。山梨県でも訪問看護事業所数は増加傾向にあり、今後も増加することが考えられるでしょう。
本記事では、精神科訪問看護の概要や山梨県内の精神科特化型ステーション、利用するメリット・デメリットを詳しく解説します。
精神科訪問看護の利用をご検討中の方や、ご家族の支援をお考えの方はぜひ参考にしてください。
※出典:e-Stat|訪問看護療養費実態調査
※出典:訪問看護|厚生労働省
山梨県の精神科に特化した訪問看護ステーション「精神科訪問看護ステーションAKI」は、精神疾患を抱える方や心のケアが必要な方からのご利用をお待ちしています。
病院への受診同行、公的医療費補助制度の申請サポート、プライバシーに配慮したサービスなどを理由に、多くの方にご利用いただいています。
山梨県で精神科訪問看護ステーションをお探しの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
精神科訪問看護とは?

精神科訪問看護とは、看護師や作業療法士が、精神疾患を抱える方や心のケアが必要な方の自宅に訪問し、療養生活を支援する看護サービスです。
医師やソーシャルワーカー、利用者の家族と連携し、生活上の悩みや不安を軽減し、より良い生活の実現を目指します。
従来の精神科医療では入院治療が中心でしたが、現在は住み慣れた環境での療養を支援する在宅医療のニーズも高まっています。
精神科訪問看護の対象者
うつ病や統合失調症、双極性障害、認知症など、さまざまな精神疾患に対応しており、通院が難しい方や退院後の在宅療養が必要な方が主な対象です。
厚生労働省の調査でも、訪問看護の利用者には統合失調症や気分障害の方が多く含まれていることが報告されています。
訪問看護を利用している患者の疾患 | 割合 |
---|---|
統合失調症、統合失調型障害及び妄想性障害 | 75.4% |
気分(感情)障害 | 9.9% |
精神作用物質による精神及び行動の障害 | 3.8% |
症状性を含む器質性精神障害 | 3.3% |
出典:訪問看護を活用している患者の主たる疾患の状況|厚生労働省
精神科訪問看護の支援内容
精神科訪問看護の主な支援内容は、次の6つです。
- 病状や体調の観察
- 服薬管理や服薬指導
- 日常生活の援助(生活リズムの調整、家事・衛生管理の助言など)
- 社会資源や福祉サービスの利用支援(福祉サービスや地域活動への参加促進)
- 家族への支援・相談対応(家族の精神的サポートや介護方法のアドバイス)
- 精神的なサポートやカウンセリング
精神科訪問看護ステーションは、利用者の症状や生活状況に合わせて柔軟に対応し、症状の安定化・再発防止・社会参加の促進・家族の負担軽減などを総合的にサポートします。
山梨県にある精神科特化型訪問看護ステーション

山梨県の公式サイトによると、令和7年4月1日時点で訪問看護ステーションが100施設あります。そのなかには、精神科に特化した訪問看護ステーションも複数含まれています。
山梨県にある主な精神科対応の訪問看護ステーションは、以下のとおりです。(公益社団法人山梨県看護協会の公式サイトより一部抜粋)
- 精神科訪問看護ステーションAKI(中央市)
- 特定医療法人南山会 アルプス訪問看護ステーション(南アルプス市)
- 医療法人山角会 訪問看護ステーションウィズアス(甲府市)
- 公益財団法人住吉偕成会 訪問看護ステーションきらり(甲府市)
- 訪問看護ステーション デューン(甲府市/富士吉田市/甲州市)
- 森と木 訪問看護ステーション(甲府市)
- 山梨県立北病院訪問看護ステーション(韮崎市)
出典:山梨県内の訪問看護ステーション|公益社団法人山梨県看護協会
山梨県でも心のケアを必要とする方々の在宅療養を支える体制が整っているといえるでしょう。
精神科訪問看護ステーションを利用するメリット

精神科訪問看護ステーションを利用する主なメリットは、次の3つです。
- 自宅で安心して療養できる
- 利用者に合った治療やケアを受けられる
- 家族の負担が軽減される
それぞれ詳しく解説します。
自宅で安心して療養できる
精神科訪問看護ステーションを利用する大きなメリットのひとつが、自宅で安心して療養できることです。
住み慣れた環境でケアを受けることで、利用者はリラックスしやすく、治療にも前向きに取り組めます。病院へ移動する負担や、他人の目を気にする必要がないため、精神的なストレスを抑えられるでしょう。
住み慣れた自宅での療養は、精神疾患を抱える利用者本人の心身への負担を軽減し、より穏やかな日常生活の維持につながります。
利用者に合った治療やケアを受けられる
精神科訪問看護では、利用者一人ひとりの症状や生活環境に応じたケアが受けられます。
看護師が定期的に自宅を訪問し、体調や精神面の変化を詳しく観察することで、最適な支援や提案をします。結果として、不安の軽減やセルフケアの促進が期待できるでしょう。
また、個別性を重視したケアは、利用者の価値観や生活スタイルを尊重しながら進められます。
たとえば、服薬管理が困難な方には薬の管理方法を工夫し、対人関係に不安を抱える方には段階的な社会復帰プログラムを検討することもあります。
画一的な治療ではなく、各利用者の状態や希望に合わせた柔軟なサポートが特徴です。
家族の負担が軽減される
精神科訪問看護では、利用者本人だけでなく、家族の身体的・精神的負担の軽減も重視されています。
精神疾患を抱える家族の介護は、専門知識がない家族にとって大きな負担に感じるかもしれません。
看護師が訪問時に、声かけの仕方や対応時の注意点などケアの方法を伝えることで、家族が抱える不安や負担の軽減につながります。
さらに、家族が抱える悩みやストレスの相談事にも対応してもらえるため、家族も無理なく介護を支え続けられるでしょう。
精神科訪問看護ステーションを利用するデメリット

精神科訪問看護ステーションを利用するデメリットは、以下のとおりです。
- 対応できる医療や支援の範囲が病院よりも限られる
- プライバシー面が懸念される
- 費用負担が発生する
メリットだけでなく、デメリットや注意点も踏まえて、精神科訪問看護ステーションの利用を判断しましょう。
対応できる医療や支援の範囲が病院よりも限られる
精神科訪問看護は自宅で支援を受けられる反面、病院よりも専門的な治療や検査には限界があります。
重篤な症状や急性期の治療が必要な場合は、入院治療が適切な選択となることがあります。また、CT・MRI検査や血液検査などの高度な医療機器を使用した検査や処置は、基本的に訪問看護では対応できません。
ただし、多くの精神疾患の方にとって必要な支援は十分に提供できます。訪問看護の主な役割は、日常生活の支援や症状の観察、服薬管理などの基本的なケアです。必要な場合は、速やかに医療機関での受診を促すなど、適切な医療につなぐ役割を担います。
事前に担当看護師やケアマネジャーと相談し、どのような支援を受けられるかを明確にしておくと良いでしょう。
プライバシー面が懸念される
看護師が定期的に自宅を訪れる訪問看護の利用で、精神的な不調であることを近隣住民に知られたくない方も少なくありません。
訪問看護ステーションのなかには、訪問時のスタッフの服装や車両に配慮している事業所もあります。訪問時間や曜日を相談できる場合もあります。
利用したい訪問看護ステーションが、プライバシー面に配慮されている事業所であるかを入念に確認しておきましょう。
費用負担が発生する
精神科訪問看護の利用には、一定の費用負担が発生します。
医療保険や介護保険の適用により自己負担額は軽減されますが、無料ではありません。利用頻度やサポート内容で、月々の負担額は変動します。
ただし、精神疾患の方を対象にした「自立支援医療制度」を利用すれば、医療費の自己負担額を軽減できます。自立支援医療制度とは、精神疾患の治療にかかる医療費の自己負担額を軽減する制度です。収入や症状に応じて、自己負担の上限額が決められています。
費用面で訪問看護サービスの利用に不安がある場合は、料金体系や利用可能な制度について一度訪問看護ステーションに相談してみましょう。
山梨県で訪問看護のご利用なら「精神科訪問看護ステーションAKI」にお任せください

山梨県で精神科に特化した訪問看護ステーションをお探しの方には、2025年5月に開所した「精神科訪問看護ステーションAKI」がおすすめです。
当ステーションは、利用者とそのご家族に寄り添った看護を大切にしています。その他にも、さまざまな理由で多くの利用者に選ばれています。
「精神科訪問看護ステーションAKI」が選ばれる主な理由は、次の4つです。
- 無料で病院へ受診同行してもらえる
- 公的補助制度の申請を無料でサポートしてもらえる
- 日曜日・祝日も利用できる
- プライバシーに配慮している
それぞれ詳しく解説します。
無料で病院へ受診同行してもらえる
「精神科訪問看護ステーションAKI」では、病院への受診同行を無料で対応しています。
訪問看護では、受診同行は医療保険や介護保険の適用対象外であるため、原則認められていません。
一部の訪問看護ステーションでは、保険外(自費)サービスとして受診同行しているケースもあります。ただし、、保険外(自費)サービスのため、費用は比較的高額です。
当ステーションでは、保険に算定しないプライベートでのサービスとして受診同行しているため、無料で対応しています。
自立支援医療制度などの公的補助制度の申請を無料でサポートしてもらえる
医療費の負担額を軽減する公的制度を利用したい場合、無料で申請のサポートを受けられます。
精神疾患をお持ちの方が利用できる主な公的医療費助成制度は、次の2つです。
- 自立支援医療制度
- 重度心身障害者医療費助成制度
自立支援医療制度の対象であれば、医療費の自己負担額を3割から1割へ軽減できます。また、重度心身障害者医療費助成制度の対象者は、保険診療の自己負担分を全額補填してもらえます。
公的医療費助成制度を申請する場合、居住している自治体に必要書類を提出しなければいけません。しかし、申請手続きに不安を感じる方でも「精神科訪問看護ステーションAKI」にご依頼いただければ、申請書類の書き方を直接お伝えし、自治体への提出を代行します。
さらに、障害年金と精神障害者手帳の取得サポートも対応しています。社労士などの専門家に相談すると料金が発生しますが、当ステーションでは無料で依頼可能です。
日曜日・祝日も利用できる
訪問看護ステーションのなかには、土曜日・日曜日・祝日に休業している事業所も少なくありません。平日以外の支援が受けられず、大変な思いをする方もいるでしょう。
「精神科訪問看護ステーションAKI」では、日曜日と祝日も訪問対応しています。週末や連休中の症状悪化への不安がある方や、休日に家族が不在になる時間帯がある方などは安心できるでしょう。
ただし、土曜日と年末年始は休業しているため、事前に対応可能なスケジュールをご確認ください。
プライバシーに配慮している
当ステーションでは、プライバシーへの配慮を徹底しています。
訪問時に使用する車両には事業所名の記載やロゴがなく、外見から訪問看護を利用しているとわかりにくいでしょう。
また、スタッフは無地の制服を着用しており、制服にも社名やロゴなどは表示されていません。
プライバシーへの徹底した配慮で、近隣住民にサービスの利用が知られる心配が少なく、安心して訪問看護の支援を受けられます。
山梨県の精神科に特化した訪問看護ステーション「精神科訪問看護ステーションAKI」は、精神疾患を抱える方や心のケアが必要な方からのご利用をお待ちしています。
病院への受診同行、公的医療費補助制度の申請サポート、プライバシーに配慮したサービスなどを理由に、多くの方にご利用いただいています。
山梨県で精神科訪問看護ステーションをお探しの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
訪問看護ステーションに関するよくある質問
ここでは、訪問看護ステーションに関するよくある質問に回答します。精神科訪問看護ステーションの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
精神科訪問看護はどのような人が利用できますか?
精神科訪問看護は、精神科に通院している方で、医師が訪問看護の必要性を認めた場合に利用できます。
具体的には、以下の利用者が対象です。
- 精神疾患と診断された方(統合失調症、うつ病、双極性障害、不安障害、PTSD、摂食障害、強迫性障害、アルコール依存症など)
- 診断はないが、睡眠障害などで医師が訪問看護を必要と判断した方
- 精神疾患で外出が難しい方
- 精神科への入退院を繰り返している方
- 精神疾患患者を持つご家族がどのように関われば良いか困っている方
年齢制限はなく、就労中でも問題ありません。
精神科訪問看護にはどれくらいの費用がかかりますか?
精神科訪問看護にかかる費用は、保険の種類や自己負担割合、訪問回数、サービス内容などで異なります。
基本的なサービスは医療保険の適用範囲内であり、自己負担割合は1割から3割です。
ただし、精神疾患のある方を対象とした「自立支援医療制度」を利用すれば、自己負担分を1割に軽減できます。自立支援医療の1ヵ月にかかる自己負担の上限額は、収入や症状で異なります。
自立支援医療制度の利用者負担の軽減措置は、以下のとおりです。
所得区分 | 自己負担上限額(月額) | 「重度かつ継続」の自己負担上限額(月額) |
---|---|---|
生活保護受給世帯 | 0円 | 0円 |
市町村民税非課税かつ受給者の年収が80万円以下 | 2,500円 | 2,500円 |
市町村民税非課税かつ受給者の年収が80万円超 | 5,000円 | 5,000円 |
市町村民税33,000円未満 | 医療保険の自己負担上限額 | 5,000円 |
市町村民税33,000円以上235,000円未満 | 医療保険の自己負担上限額 | 1万円 |
市町村民税非課税235,000円以上 | 自立支援医療対象外 | 2万円 |
また、重度心身障害者医療費助成制度や子ども医療費助成制度を利用できる場合は、自己負担が発生しないケースもあります。
山梨県内ならどこでも訪問看護を利用できますか?
対応可能エリアは、甲府市・甲斐市・中央市・笛吹市・昭和町・市川三郷町・南アルプス市・富士川町です。
ただし、ご依頼があれば、その他エリアも対応可能な場合もあるため、まずは一度お気軽にご相談ください。
精神科訪問看護で自立支援医療制度は使えますか?
精神科訪問診療は自立支援医療制度の対象であるため、利用可能です。
自立支援医療制度は医療費の自己負担分を3割から1割へ軽減できる制度であり、収入や症状に応じて負担上限額が設定されています。低所得者世帯(非課税世帯)や生活保護受給世帯は、経済的な負担を抑えて、サービスを利用できます。
「精神科訪問看護ステーションAKI」(山梨県中央市)では、自立支援医療制度の申請サポートを無料で対応しています。書き方を伝えるだけでなく、申請書類の提出を代行しています。
山梨県の精神科に特化した訪問看護ステーション「精神科訪問看護ステーションAKI」は、精神疾患を抱える方や心のケアが必要な方からのご利用をお待ちしています。
病院への受診同行、公的医療費補助制度の申請サポート、プライバシーに配慮したサービスなどを理由に、多くの方にご利用いただいています。
山梨県で精神科訪問看護ステーションをお探しの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
監修者:森野 大樹
1979年生まれ、山梨県中央市出身
山梨県中央市に拠点がある「精神科訪問看護ステーションAKI」の代表です。
立命館大学経営学部卒業後、認定こども園や特別養護老人ホーム、精神科訪問看護ステーションでの勤務経験があります。
精神疾患がある方や心のケアを必要とする方と接しているなかで、心の悩みや不安を抱える方を少しでもサポートしたいと考え、訪問看護事業を立ち上げました。
「誰もが住みやすい地域社会づくり」を理念に掲げ、利用者とご家族に寄り添った医療ケアを心がけています。

\ 看護師を募集中 /
「精神科訪問看護ステーションAKI」では、一緒に働いていただける看護師を募集しています。
看護師免許を保有していれば、未経験からでも始められます。
仕事と育児の両立した働き方やブランク後の看護師復帰も可能です。
まずは、募集要項をご覧ください。